2010年09月13日-09月17日
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IBM、世界初の「モノのインターネット技術センター」北京に設立

2010年09月17日

 グローバル企業が最初に中国に設立した研究機関「IBM中国研究院」が16日、15歳の誕生日を迎えた。祝賀会でIBMは、中国での研究開発力を強化するため、北京に世界初となる「モノのインターネット技術センター」を設立すると発表した。17日付で「科技日報」が伝えた。

 IBMのジョン・E・ケリー3世博士はあいさつで、「IBMは毎年研究開発に60億ドル以上投じています。中国研究院はIBMの重要な投資先のひとつです。将来的には中国への研究投資を持続的に拡大していく方針です」と語った。

 16日に設立した「モノのインターネット技術センター」はまさにIBMが中国への投資拡大を図る措置のひとつ。同センターの目的は、モノのインターネット研究に新たな開発プラットフォームを提供し、パートナー同士が現実とシミュレーションが結びついた環境で研究することで技術を生み出し、技術革新と検証を速めることにある。IBMはセンター内に医療・健康向けアプリケーションやスマートマイクログリッドの構想展示など最前線のアプリケーションを構築し、屋外には発電用の小型風車と太陽光パネルやインテリジェントビルの関連設備などを設置した。IBMはまた、モノのインターネット産業の未来構想に対して建設的な計画を立て、モノのインターネットのマルチな骨格を初めて打ち出した。

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