2010年10月01日-10月01日
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北京で巨大な岩穴が発見 氷河期に形成か?

2010年10月08日

 北京市延慶大庄科郷で最近、不思議な巨大岩穴が見つかった。人民日報海外版が8日付で伝えた。

 北緯40度24分51.42秒、東経116度14分38.22秒、海抜477メートルにあるこの岩穴から堆積物をきれいに取り除くと、幅20メートル、深さ18メートルあり、すべて堅い花崗岩でできていた。

 現場で測量調査が進むにつれ、専門家は驚くべき結論を出した。なんと、この巨大な岩穴が今から200-300万年前の氷河期にできた「氷臼」だというのだ。しかも中国でこれまでに発見された数多くの氷臼のなかで最も保存状態がいい上、規模が大きく、壮観な氷臼で、世界有数の氷臼のひとつであることがわかった。

 中国地質科学院地質研究所の韓同林研究員によると、当時、延慶は厚さ1000メートル以上の氷河で覆われ、氷河が融ける過程で水が巨大な岩に激しくぶつかり、大きな穴を形成したのだという。氷臼はすなわち古い氷河が水に融け氷層の表層の割れ目に沿って流れ、水滴が石に穴を開ける要領で「水のドリル」となり、堅い花崗岩に激しくぶつかってできたもの。

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