2010年10月04日-10月08日
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視覚障害者向け携帯電話ソフトが開発

2010年10月15日

 「国際白杖の日」の15日、視覚障害者向け携帯電話のソフトウェアが公開された。このソフトウェアは、視覚障害者によるショートメール送受信やオンラインチャットを自在にする。「新京報」が伝えた。

 視覚障害者の曹軍さんの出資で開発されたこのソフトウェアは、07年に技術者を雇って視覚障害者向け携帯電話を開発。09年に一般のスマートフォンで音声が出せるようになり、その後、音声が出る「視覚障害者入力方式」を開発した。

 記者が目をつぶって試してみると、携帯電話のキーを押すたび音声が流れ、携帯電話でインターネットをする場合にはそのページを読んでくれる。

 例えば、ピンイン入力で「北(Bei)」を入力すると、一般の携帯電話には「被(Bei)」「杯(Bei)」「背(Bei)」など同音の文字がたくさん表示されるが、視覚障害者用の入用方式では一文字ずつ「北方」「杯子(コップ)」など単語を読み出してくれるため、文字の選択が容易になった。

 この入力方式の技術を開発した柳航さんによると、一般的な漢字入力のプログラムを視覚障害者用の音声入力方式に切り替える前に、何度も視覚障害者らと話し合いを繰り返し、プログラムを修正したという。

 このソフトウェアはインターネットで公開予定で、視覚障害者向け携帯電話入力方式などのキーワードで検索できる。最初の150人には無料で提供される。曹さんは「視覚障害者同士が助け合い、視覚障害者に携帯電話の使い方を教えたい」と話す。

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