2010年10月11日-10月15日
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中国の宇宙産業チェーン、約1200億元規模に

2010年10月19日

 中央電視台の番組「経済半小時」が18日に伝えたところによると、月探査衛星「嫦娥1号」による月探査計画への資金投入は14億元、「嫦娥2号」による月探査計画への資金投入は9億元に上った。

 1969年、米アポロ計画における資金投入と産出の比率は1対14だった。中国の月探査においては、資金投入と産出の比率予想は1対10で計算しているものの、遠くない未来に中国に100億元に上る利益がもたらされると見込まれている。このほか、アポロ計画は500項目以上のハイテク特許をもたらし、3000種類以上の技術が生まれた。これらの技術の多くは最終的に民間、国防軍事工業に用いられ、80年代の米国経済飛躍に向け、堅実な基礎を固めることとなった。中国も現在、宇宙科学技術の転化速度を速めており、大まかな予測によると、中国の宇宙産業が生み出す産業チェーンはすでに1200億元規模に達したという。衛星だけをとっても昨年だけで数十億元の利益を生み出している。

 中国航天科技集団公司第五研究院経営投資・産業発展部の閻忠文部長は、「昨年、宇宙技術の転化を通じて生み出した直接経済効果は40億元を超えた。中でも国民経済に直接的・間接的に役立つ宇宙設計・製造技術は、すでに中国の宇宙4大主要産業のうち、最も重要な方面の一つとなっている」と述べる。

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