2010年10月11日-10月15日
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国土資源大調査で鉱物埋蔵地900カ所以上を発見

2010年10月20日

 120億元をかけて行われた国土資源大調査により、11年間で鉱物埋蔵地900カ所余りが発見され、新たな国家級戦略資源基地の形成が推進され、国内における重要鉱物の生産保障能力が大幅に向上した。このことは、中国の鉱山資源探査・開発と産業の構造最適化にとって重要な影響を持つ。「科学時報」が19日に伝えた。

 中国地質調査局は北京でこのほど、「国土資源大調査鉱山資源評価成果報告会」を開催し、国土資源大調査による鉱山資源評価の成果を発表した。それによると、新発見された鉱物埋蔵地は900カ所以上で、大型・特大型の埋蔵地はあわせて152カ所に上った。

 このほか、重要な鉱物資源量が新たに増加した。増加量はそれぞれ、石炭1300億トン、鉄鉱石50億トン、銅3850万トン、ボーキサイト4億4900万トン、金1830トン、塩化カリウム4億6800万トン。この基礎の上、商業性鉱産資源探査によりさらなる詳しい調査が行われたことで、資源の高消費という状況の中でも、重要鉱物の確認埋蔵量が比較的早いスピードで増加するという状況を維持することができた。

 2009年末現在、石炭、鉄鉱石、銅、ボーキサイト、金、塩化カリウムの確認埋蔵量は2001年度比それぞれ、28%増、11%増、16%増、30%増、42%、23%増となっている。

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