2010年10月18日-10月22日
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中国、2020年をめどに宇宙ステーション建設へ

2010年10月28日

 中国の有人宇宙ステーション計画がこのほど正式に始動した。2020年をめどに、規模が比較的大きく、長期滞在可能な国家級の宇宙拠点を完成させる。「中国載人航天工程網」が伝えた。

 中国有人宇宙ステーション計画は、宇宙実験室と宇宙ステーションの2段階に分けて実施される。計画では2016年までに宇宙実験室の打ち上げを行い、宇宙飛行士がある程度の期間滞在できる宇宙ステーション建設に向けた要となる技術を把握、ある程度の規模の宇宙利用を展開する。2020年ごろまでに、コアモジュールと実験モジュールを打ち上げ、軌道上で有人宇宙ステーションを組立て、組立て式宇宙ステーションの建設・運営技術および近宇宙での長期有人飛行技術を把握し、比較的大規模な宇宙利用を展開する。

 中国の有人宇宙ステーションプロジェクト建設は、これまでの有人宇宙飛行プロジェクトの成果を大いに受け継いでおり、宇宙船「神舟」、長征2号Fロケット、発射場、着陸場などは引き続き使用される。有人宇宙ステーションが完成すれば、中国の有人宇宙飛行「3段階発展計画」が全面的に実現し、中国の有人宇宙技術がさらに高まるほか、国家科学技術の進歩と革新が推進され、総合的な国力が高まり、民族の威信向上に向けて重要な貢献を果たすだろう。

 プロジェクト計画によると、中国は来年ドッキング目標機「天宮1号」と無人宇宙船「神舟8号」を打ち上げ、宇宙でのドッキング試験を行う。

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