2010年11月01日-11月05日
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中国で最も建設難度の高い鉄道、試験運行がスタート

2010年11月03日

中国で最も建設難度の高い鉄道と呼ばれている宜万鉄道で1日より試験運行がスタートした。午前9時、軌道テストのための車両が湖北省宜昌東駅より出発し、時速80-160キロのスピードで運行、軌道データテストをスタートした。これは、同鉄道が動態的な検収段階に入ったことを意味する。計画によると、同鉄道は今月末より正式に開通する予定。「新華網」が1日に伝えた。

宜万鉄道は2004年に全線が起工し、2010年8月18日に線路敷設が終了、10月8日に電化の主体工事が終了、10月11日より全面的な検収段階に入った。

宜万鉄道は東は湖北省宜昌市から、西は重慶市万州区までをつなぎ、上海、武漢、重慶、成都などの都市を結ぶ客運鉄道路線の重要な一部分となっている。カルスト地形を貫いているため、一部地域では大規模な裂け目などがあり、中国の鉄道史において、建設難度の最も高い鉄道工事と言われている。投資総額は225億元、全長377キロ。うち、湖北省宜昌から涼霧までの288キロは複線で、設計時速は160キロ、涼霧から重慶・万州までの89キロは単線で、設計時速は120キロ。

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