中国航空工業集団が開発した国内初の軽量型水陸両用機「海鴎300」が10日、石家庄で初フライトに成功した。
同機は独特の機体、ブイ、収納式降着装置を有し、空港や簡易滑走路、海抜3500メートル以下の高原での離着陸のほか、河川や湖、ダム、港湾などでの離着水が可能で、総合的な性能は国外の同機種と比べてもトップクラスにある。
最大離陸重量は1680キロ、全長8.9メートル、全幅12.46メートル、巡航速度は時速231キロ、最大上昇高度6000メートル、航続距離1300キロ、波高0.4メートルまで離着水可能で、ビジネスフライト、操縦士の訓練、観光・レジャー、貨物輸送、麻薬・密輸の取り締まり、海岸パトロール、捜索救助、環境モニタリング、森林保全パトロールなどの用途に適している。
中国航空工業通飛の孟祥凱総経理によると、「海鴎300」は国内初の軽量型水陸両用機で独自の知的財産権を有している。初フライトの成功は商業化に向けた重要な第一歩となった。開発チームは次に安全性を確認するテストフライトを計画に基づき実施する。2011年には合格証明書を取得し、市場で販売される予定だ。