2010年11月22日-11月26日
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世界初、ハスのゲノム計画がスタート

2010年11月22日

 武漢市野菜科学研究所は16日、世界初となる「ハスゲノム計画」をスタートしたと発表した。向こう2年で世界で最も詳細なハスのゲノム地図を作成する。

 「国家生殖質武漢水生野菜資源圃」が1990年、武漢市野菜科学研究所に設立された。この菜園は500以上のハスの遺伝子株を保存する、世界最大の水生野菜の「遺伝子バンク」で、水生野菜、特にハスの世界的な資源・育種センターとして知られる。

 武漢市野菜科学研究所は今年8月、華大基因公司と「ハスゲノム計画」に関する協議を取り交わし、研究を開始した。同計画は3期に分け半年間続けられる。第1期のDNA配列測定はすでに10月に完了しており、来年すべての配列測定を終えた後、数多くの解読を展開し、ハスのゲノム地図作成に着手するという。

 同研究所の専門家によると、バスのゲノム地図が完成すれば、大規模なハスの遺伝資源研究が展開できるようになり、自主知的財産権をもつ品種を重点的に育成し、世界のハスゲノムと耐病性研究における中国の重要な地位を確立することになる。

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