2010年12月06日-12月10日
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中国 半導体照明産業の強国となる可能性

2010年12月06日

 新材料産業の代表である半導体照明産業の発展はすでに世界各国でピークを迎えている。中国の半導体産業はスタートが遅く、規模が小さく、技術力が弱い。飛躍的発展を実現するにはどうすればよいか?これについて、半導体照明産業技術革新戦略連盟の呉玲秘書長は、「産業チェーンをめぐり、国家重点実験室と応用技術研究センターの構築を足がかりとして、産業の基礎技術と集積技術の開発能力を高めることが、連盟という新たな組織形態で産業発展を率いていく上での任務となるだろう」と述べる。「科技日報」が6日に伝えた。

 科技部が2003年、「国家半導体照明プロジェクト」を始動して以来、中国の半導体照明産業は大きな発展を遂げ、完備された開発体系と産業チェーンが初歩的に形成され、モデル応用面でも他をリードしている。呉玲秘書長は「2000年以降、半導体照明企業はゼロからプラスに転じた。大まかな統計によると、昨年における企業数は4000社以上、今年の売上高は1200億元を越えると見られる。今後5年間の成長率は50%以上、ここ3年の特許数は、過去18年間の特許数の総和に等しく、しかも特許申請機関の52%は国内の機構となっている」としたほか、「今後5-8年間で、中国は世界的な半導体照明の産業強国となる可能性がある。革命的な技術が生まれる新興産業は一般的な育成期が20年間となっている。現在まだ15年。今後5年間、つまり育成期の最後の5年間は最も大切な時期だ」と述べる。

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