2010年12月06日-12月10日
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西部最大のDRセンターが成都に完成

2010年12月06日

 総投資額16億元、2年がかりで建設された「GDS成都データセンター」が3日、成都ハイテク産業開発区に完成した。西部最大のディザスタリカバリ(DR)データセンターとして、将来的には全国的な災害などによる情報システム障害の復旧のほか、金融、IT、物流といった業界に専門のインフラ、技術支援サービスを提供する。6日付「科技日報」が伝えた。

 ディザスタリカバリシステムとは、科学的手段と方法を利用してデータ、データ処理システム、ネットワークシステム、インフラ、技術サポート、運営管理を復旧する体制のことで、政府や金融機関など極めて高いデータセキュリティが求められる機関を対象としている。西部の通信中枢事業や四川の震災後のインフラ復旧事業として新たに完成した成都データセンターは、高可用性ITアウトソーシングサービス、コロケーションサービス、クラウドコンピューティングサービスといった3つの機能を果たし、データ保存、ディザスタリカバリなど、金融、IT、物流などの業界向けにデータ管理、中小企業向けにコロケーションサービスを展開。将来的にはクラウドコンピューティング・データセンターとして様々なクラウドサービスにハイレベルなデータサービスを提供する。

 GDS社の黄偉総裁兼CEOによると、成都データセンターは次世代のエコデータセンターとして、企画・設計・建設のプロセスにおいて省エネ、環境保護、可用性、安全性などがフルに体現された。コンピュータルーム床の耐荷重は1平方メートル当たり1200キロ、室外温度が10度を下回る場合には空気循環装置が稼動し、室外温度を利用してサーバーの温度を下げ、電力を節約することができる。

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