中国が独自に開発した太陽光を利用した初のインバーターエアコンが8日、エアコン中国最大手の珠海格力電器でラインオフした。新製品5万台すべてが米国市場に供給される。格力電器は今後、国内市場向けにもこのエコなエアコンを発売する予定。新華社が8日伝えた。
同社の技術者で国家省エネ環境保護冷却設備工程技術研究センター主任の黄輝氏によると、技術的な難題を克服し、太陽光発電エネルギー変換技術を「格力G10」インバータ技術と組み合わせて今回のインバーターエアコンが開発された。
国家省エネ環境保護冷却設備工程技術研究センターは、中国の冷却装置業界で唯一の国家級技術研究センターで、格力電器が建設を請負った。同センターはこれまで環境にやさしい冷却剤代替技術、新型熱交換器の研究、インバータ制御技術などの方面で著しい成果をあげてきた。
黄氏は、「中国はエアコンの生産大国であると同時に消費大国でもある。太陽光発電技術が日増しに成熟し、コストが低下するにつれ、市場の見通しはさらに明るくなる」と話す。