2011年01月03日-01月07日
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中国の鉄鋼業、国防に必要な高性能鋼の国産化も実現

2011年01月04日

 第10次、第11次五カ年計画の産学研共同研究を経て、中国の鉄鋼工業はもはや昔の比ではなくなり、その発展を制約する数多くの技術的ボトルネックをことごとく突破したのみならず、高性能・低コスト・減量化・低排出・循環可能な鉄鋼材料技術・製品によって中国の都市化と工業化を支える道を歩み出した。3日付「科技日報」が伝えた。

 今世紀初め、中国の国民経済の多くの産業セクターは「大きいが強くない」という通弊を抱えていた。鉄鋼工業はその典型で、生産能力と生産量は長年連続で世界首位にありながら、コア技術もハイエンド製品も外国に依存していた。「だが今では、こうした問題はほぼ存在しない」と、干勇・連鋳技術国家プロジェクト研究センター主任(中国工程院会員、中国鋼研科技集団公司会長)は指摘する。

 以前は外国に最も制約されていた製品面でも、中国製のミドルエンド・ローエンド鋼鉄材料製品はすでに相当の国際競争力を備えるにいたっている。ハイエンド製品でも、国の鋼鉄工業の水準を示す自動車パネルとX80鋼管の国産化をほぼ達成している。

 このほか、外国から獲得することができない国防関係の鋼も、60年間の粘り強い奮闘を経て独自開発し、航空、宇宙、兵器、艦船、核関連の重点事業に必要な先進特殊鋼をほぼ提供できるようになっている。

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