2011年02月14日-02月18日
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中国 風力発電で2つの「世界一」

2011年02月14日

風力エネルギーはいくら使っても尽きることの無いクリーンエネルギーの一種だ。商業化のレベルと市場競争力が高まるにつれ、風力エネルギーの主な利用形式である風力発電は現在、世界で最も主要な再生可能エネルギー技術の1つへと成長した。中国は面積が大きく、海岸線が長いため、風力エネルギー資源が豊富だ。中国気象局の最新調査結果によると、中国の陸地及び海面から50メートルの高度における潜在的な開発量は25億8千万キロワットにのぼり、開発の余地は非常に大きい。中国の風力発電は30年以上の発展、特に第11次五カ年計画(2006-2010)の5年間における急速な発展を通じ、輝かしい成果をあげた。

 大まかな統計によると、昨年、中国における風力発電の新規発電容量は1600万キロワットを超えたほか、累計発電容量も4千万キロワットを超え、どちらも世界一となった。中国の風力発電設備製造業は巨大な市場ニーズに後押しされ、すでに世界的に競争力のある産業の一つとなっている。一部の風力発電ユニット製造企業は世界トップ10に名を連ねているほか、国内製造業の中国での市場シェアはすでに85%以上に達し、さらに海外への輸出も始まっている。中国の風力発電設備製造企業の技術革新能力も絶えず高まっており、ハイパワー風力発電ユニット技術はすでに導入・消化、共同設計段階から自主設計への転換を初歩的に実現している。発電ユニットを中国の特殊な環境や風条件に適応させるための中国企業による様々な革新と、中国企業が自主設計・開発したメガワット級風力発電ユニットのラインオフ・稼動は、中国の風力発電技術がすでに世界トップレベルに達したことを十分に証明している。また、市場規模の急速な拡大と技術革新能力の向上も中国風力発電産業の全面的な発展を促進した。原材料、部品、完成品、サービス業が一体となった産業システムはすでに初歩的な輪郭を形作っている。

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