重慶の両江新区に位置する中国科学院重慶研究院が6月に着工することが、15日に開かれた重慶市政府常務会議で明らかになった。2012年末にインフラが整備され、2013年には基本建設を終え、研究を始めるという。科学時報が16日伝えた。
中国科学院は近年、知識革新事業を推進しており、10の研究機関を建設する決定をした。すでに第11次5カ年計画期間中（2006-2010年）に沿海地域に7カ所の研究機関を完成している。重慶市科学技術委員会は06年からこの研究機関の設立を同学院に促してきた。市委員会、市政府の重視と粘り強い指導、特に市委員会書記でもある薄熙来中共中央政治局委員と黄奇帆市長の支援の下、中国科学院は真剣な議論を行い、第12次5カ年計画期間中（2011-2015年）に重慶市に研究機関を設立することを決定した。
中国科学院重慶研究院の正式名は、中国科学院重慶グリーン・スマート技術研究院で、中国科学院と重慶市政府が共同で建設。将来的には電子情報、先進的な製造技術と環境技術を中心とする、情報工程研究所、智能製造技術研究所、環境工程研究所が設置され、研究者1000人がここで研究を行う。