2011年03月01日-03月04日
トップ  > 科学技術ニュース>  2011年03月01日-03月04日 >  中国のロケット、今後5年で世界トップレベルを目指す

中国のロケット、今後5年で世界トップレベルを目指す

2011年03月03日

 中国航天科技集団公司(CASC)は今月初めに開催した第2回技術革新大会で、第12次5カ年計画期間(2011-2015年)の終わりまでに技術革新に関わる次の4つの目標を実現すると発表した。中国新聞網が3日伝えた。

 (1)中国の運搬ロケット、衛星プラットフォーム、動力・推進技術でまず世界トップレベルの仲間入りをし、宇宙探査機のペイロード、衛星の応用、宇宙電子関連などの技術で優位な地位を固め、新興技術で主導的地位を確立するほか、ミサイル兵器システムの競争力を高める。

 (2)専門の開発チームは技術スタッフが15%、年間の自主開発投資が主要業務収入の8%を占めるようにし、宇宙開発事業の重点技術分野で国内をリード、世界最先端のプラットフォームを築き、影響力のある人材やレベルの高いチームを育成する。さらに独自の知財権をもつ核心技術を掌握し、発明特許を80%以上含む1万5千件の特許を出願する。

 (3)国の科学技術特別事業、ハイテク兵器等の生産、関連事業の核心技術克服、重大産業・事業の技術開発、重大な応用基礎研究、先端技術の研究、新分野の開拓などの技術革新任務に全面的に取り組む。

 (4)宇宙情報技術の応用、モノのインターネット、高度設備の製造、宇宙生物などの各技術で突破口を開き、宇宙技術の応用や宇宙サービス業を支える能力を増強し、重点分野における核心技術の自給率を85%以上に高める。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます