中国のIT調査会社、易観国際が6日発表した2010年のデータによると、中国の携帯電話向けの動画市場が凄まじい勢いで成長している。昨年1-3月期に6600万元でしかなかった市場規模が、年間で6億8100万元に達した。京華時報が7日伝えた。
同社の報告によれば、昨年は携帯電話向けの動画市場が急成長する重要な年となった。まず、冬季オリンピック、ワールドカップ、アジア大会など大型大会が携帯動画のような新しいモバイルサービスに絶好の機会をもたらした。特にワールドカップの期間、各大手キャリアはいずれも携帯動画サービスの拡大に力を入れ、昨年4-6月期に市場規模が急成長する重要な要因となった。さらに、スマートフォンの著しい普及、3G通信ネットワーク、CMMBネットワークなどのネットワークインフラサービスの改善によって、携帯動画サービスの質が向上すると同時に、携帯動画が使用しやすくなった。そのほかにも、携帯動画サービスがキャリアの新サービス競争の要点となり、インターネットの動画サイトが次々と携帯動画サービスを始めた。特に動画サイトの土豆網と優酷網が前後してキャリアのコンテンツパートナーとなり、多角的な収入源を開拓すると同時に、ユーザーにより豊富な動画コンテンツやサービスを提供し始めたことが大きい。