2011年03月07日-03月11日
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国産スパコン、年内に中国製チップを使用

2011年03月07日

 全人代代表で国産CPU「竜芯」の首席設計師である胡偉武氏は6日、国産スーパーコンピュータが2011年末に海外のチップに別れを告げ、「中国製チップ」を使用する」ことを明らかにした。国産チップを搭載した、中国科学院のスパコンが今年夏に組み立てを終える。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。

 スパコンの研究開発には主に国内の3つの研究機関が取り組んでいる。中国科学院がサポートする曙光シリーズ、江南コンピュータ研究所の神威シリーズ、それに国防科技大学の銀河シリーズ。国が推進する中核的電子部品、ハイエンド汎用チップ及び基礎ソフトウェア製品に関わる重大プロジェクトの一環として、これらの研究機関は年内に各自が開発したCPUを取り付けることになっている。これまでは海外のチップか、一部のみ自主開発したCPUが使われていた。

 この国産の高性能チップは一部の指標で海外のチップを上回るものだという。例えば、ペタフロップス級の曙光スパコンはインテルのCPUを使うと2万個のチップが必要となるが、中国独自のCPUだと1万個以内のチップですむ。

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