北京市環境保護局の公式ウェブサイトの右上にこのほど、北京市の放射線モニタリング情報を毎日発表する新たなコーナーが追加された。発表された情報によると、3月12日から20日まで、北京市の放射線モニタリングではいかなる異常も観測されておらず、福島原発の事故は北京市の環境に未だ影響をもたらしていないことがわかる。新京報が21日に伝えた。
北京市では2007年、全国に先駆けて放射線自動モニタリングステーションを設置した。モニタリングステーションはそれぞれ朝陽区、海淀区、房山区、昌平区、石景山区などに分布している。モニタリングステーションではマクロ環境における全体的な放射線水準をモニタリングしており、基準を超える放射線を感知した場合は警告を発する。
国際的には放射線の濃度はマイクロシーベルト/時、ミリシーベルト/年を単位とし計算している。北京市におけるモニタリングではナノグレイ/時(nGy/h)を単位としている。1ナノグレイ/時は0.001マイクロシーベルト/時だ。北京市の放射線モニタリングの統計は、前日午後3時から当日午後3時までが一区切りとなっている。