2011年03月21日-03月25日
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沈没船「南海一号」 第2次発掘調査では3D機器を使用

2011年03月24日

 広東省の海上シルクロード博物館が明らかにしたところによると、宋代に沈没し、2007年に引き揚げられた「南海一号」の第2次発掘調査が3月26日からスタートする。発掘作業は4月下旬まで続けられる予定。第一次発掘調査では手作業がメインだったが、今回の第二次発掘調査では3Dレーザースキャナやトータルステーションなどの測定器具を取り入れていくという。中国新聞社が23日に伝えた。

 海上シルクロード博物館によると、第二次発掘作業では全ての工程が一般公開される。また、「南海一号」のかつての様子を再現するべく建造された、等身大のレプリカ船が今年上半期に公開される予定だ。

 このレプリカ船の大きさは全長30.8メートル、幅10メートル、高さ3.4メートル、船体の建造において鉄釘を一つも使わず、広東省陽江のベテラン造船職人が当時の造船技術に基づいて建造したもので、航海することも可能だという。

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