2011年03月21日-03月25日
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国産の飛騰CPUサーバが登場

2011年03月25日

 第11次五カ年計画(2006年-2010年、十一五)期間中、国の「核高基(中核的な役割を担う電子デバイス、ハイエンド汎用 チップ、基盤ソフトウエア)」プロジェクト課題である国産の高性能汎用マルチコアマイクロプロセッサ「飛騰(FT)-1000」の開発が成功したのに続き、中国大手サーバメーカである浪潮集団は3月24日、北京で飛騰プロセッサをベースとする汎用サーバを打ち出した。人民日報海外版が25日に伝えた。

 浪潮が今回発表した製品は4カテゴリー・7種類に上り、コア部品であるプロセッサからオペレーティングシステムにいたるまで、全ての製品で自主開発を実現。また、データベース・ビジネスアプリケーション、高性能コンピュータなどの分野でも高パフォーマンスを実現できるという。

 浪潮の発表した国産サーバ製品のシリーズには、シングルソケットのタワーサーバ、2U2ソケットサーバ、1U2ソケットサーバ、ブレードサーバなどが含まれ、開発においてはシステム設計、高速信号シミュレーションプラットフォーム、PCBレイアウトなどのコア技術・エンジニアリング技術でブレークスルーを果たした。「飛騰-1000」マイクロプロセッサの周波数は1GHz、65nmプロセス技術を採用し、3億5千万個のトランジスタを集積している。性能は2006年のIntel/AMD社製のマルチコアプロセッサと同クラスで、計算効率はIntelの最新製品6コアプロセッサを上回っている。

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