2011年03月21日-03月25日
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山東省の海底トンネル青島区間が貫通

2011年03月25日

 コウ州湾海底トンネルの青島区間を連結するメイントンネルがこのほど、貫通した。これは、中国で掘削・発破施工を採用した中で最も断面が大きく、埋設深度が最も浅く、施工の難易度が最も高い都市トンネルとなった。科学日報が24日伝えた。

 中国鉄建十九局集団五公司が建設を行っているコウ州湾海底トンネル連結 工事はメイントンネルの全長が1659.02メートル、幅13.5メートル、断面186.2平方メートルで、地下鉄の断面の4倍に相当する。トンネルは青島の繁華街にあり、高層ビルの間を走っている。建物と最も近い場所で2.3メートルの間隔しかない。地質や周辺環境が複雑で、危険性が高く、国内には成熟した施工規範と経験がなかった。

 西南交通大学、山東科技大学、青島理工大学などの専門家が何度も現場に招かれて指導にあたり、共同で技術を克服した。短い距離で爆破は弱く、支えを強固に、測量を頻繁に行う施工原則に則り、火薬装填パラメータの調整、発破を仕掛ける穴の距離を縮め、起爆装置の数を増やし、断面を多くし、各段を小さくする採掘法などの措置を通じて爆破振動を1秒当り1.5センチ以内に抑え、高層ビル群の間を安全な通過に成功した。屬州湾海底トンネルはアモイの翔安海底トンネルに続く中国第二の海底トンネルで、青島区間の連結工事はその中でも最も重要とされていた。

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