東南大学器械科学・工学学院は関連部門と提携し、放射線下など有毒・有害な環境において、遠隔操作による偵察・緊急処理が可能なロボットを開発した。人民日報海外版が2日に伝えた。
同ロボットは重さ30キロ、長さ85センチ。主に、人間が到達できない場所、詳しい状況がわからない場所、危険な場所などでの、放射線や化学・生物学的汚染の測量、サンプル採取および緊急的な状況の処理などに使用される。
同ロボットのカメラは放射線下で5時間連続で使用しても壊れることはなく、アルミニウム合金で作られたボディは密封性が高い。ロボットの内部には放射線探知機も設置されており、事故現場を一周すれば周囲の放射線状況に応じた分布図を作成することができる。この分布図から放射線濃度が最も高い場所を示し、放射線源または、放射線の漏えい地点を特定することも可能だ。
東南大学器械科学・工学学院の宋愛国院長(ロボットセンサー・コントロール技術研究所所長)によると、このロボットは、正常な状況においては半径5キロ以内から、複雑な障害物があっても1キロ以上離れた地点から遠隔操作できる。また、アンテナを伸ばせば、遠隔操作の範囲は20キロから30キロに拡大することもできるという。