2011年04月18日-04月22日
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1200年前の唐代の姫・李ズイの容貌を3D技術で再現

2011年04月19日

 北京師範大学情報科学・技術学院の専門家らはこのほど行われた第39回デジタル考古学国際会議において、3 次元の顔再現技術を駆使して蘇らせた、1200年以上前の唐代の姫の容貌を発表した。新京報が18日に伝えた。

 ▽唐の高祖・李淵の五代目孫娘

 この姫は唐の高祖・李淵の五代目の孫娘にあたり、名前は李ズイという。2003年に西安で陵墓が発見された。墓誌の記載によると、李ズイは今から1200年あまり前の開元24年に25歳で病没したという。

 発見時、遺骨はあごの部分が欠損していた。容貌を完全に再現するため、北京師範大学仮想現実・可視化センターの研究者は顔再現技術と考古学を組み合わせ、まずCTスキャンと3Dスキャンを用いて皮膚、軟組織、特徴、目鼻立ちのデータベースをつくり、このデータベースから頭蓋骨の模型を再構築した。その後、姫の頭蓋骨をスキャンし、データベースから姫の頭蓋骨の特徴に関するデータを探しだし、欠損している部分を埋め合わせ、最終的に完全な容貌を再現した。

 姫の王冠は、中国・ドイツ両国の専門家による7年間の努力の末、昨年2月に完成度の高いレプリカが作成されている。

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