2011年04月18日-04月22日
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中国の超高圧送電技術が大きく進展

2011年04月22日

 中国国家電網公司は21日、世界で電圧レベルが最も高く、送電容量が最も多い、1千ボルト級超高圧交流送電の試験プロジェクトとプラスマイナス800キロボルト級超高圧直流送電の試験プロジェクトを順調に建設し、安定的に運営していることを明らかにした。中国新聞網が同日伝えた。

 同公司によると、同公司はこの超高圧送電技術により世界の電力網をめぐる科学技術分野で「メードインチャイナ」と「チャイナリード」を達成し、超高圧送電のコア技術を全面的に掌握し、中国の電力設備製造業の国際競争力を高め、整った超高圧送電の標準体系と規範を制定したという。

 また同公司によると、自主イノベーションが第11次五カ年計画(2006-10年、十一五)期間の国家電網公司の発展で際だった特徴であり、同公司のコア競争力と持続可能な発展力を高める原動力でもあった。十一五期間の研究開発投資は累計250億1千万元で年平均18.3%増加し、同公司は独自の知的財産権を備え、世界の電力網科学技術の中で優勢を誇る一連のイノベーション成果を獲得した。

 同公司の進めるインテリジェント送電網の試験プロジェクトの建設が進展し、これまでに変電所8カ所が建設され、世界初のインテリジェント変電所の連携技術基準が確立した。23の都市で世帯レベルの光ファイバーのテスト建設や総合的な業務応用が行われ、6つのインテリジェントコミュニティが建設され、インテリジェント電力メーターが220万世帯に設置されたほか、26省・直轄市で標準化充電ステーション87基と充電柱7031本が設置された。

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