2011年04月25日-04月29日
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中国 2015年までに全国56カ所で新空港建設

2011年04月28日

 中国は2011-15年の5年間に全国56カ所で新空港を建設し、16カ所の空港を移転し、91カ所の空港で改修・拡張工事を行う。民間航空産業の基礎建設投資額は4250億元に上る見込みで、新空港の多くは中西部に建設される。中国新聞社が27日に伝えた。

 中小空港を引き続き建設していくべきかどうか、社会から疑問の声があがっていることについて、中国民用航空局の李家祥局長は、「中小空港の建設投資や経営赤字などの問題は、経済効果の面から単純に考慮してはいけない。現地経済社会の発展という角度から、中小空港の総合的な効果というものを考えなければならない。一部の地域では、中小空港の建設・発展が持つ意義は、一般的な社会効果・公共財の範囲を大きく上回っている。例えば西蔵(チベット)の阿里空港、青海の玉樹空港、新疆の和田空港などは、緊急援助や国防安全などの面で独特の役割を発揮している。このような空港は他にもたくさんある。また、中西部及び辺境地区・貧困地区で民間航空産業を発展させることは、地域経済の発展促進、地域間における社会経済発展格差の縮小、民族団結増進などの面で大きな戦略的役割を持っている」と述べた。

 民間航空の「第12次五カ年計画」によると、中国は今後5年間にわたり、引き続き空港建設を推進し、大型空港の飽和問題とローカル線空港の積極的な発展に重点が置かれる。2015年までに56カ所で新空港を建設し、空港数を計230以上に増やし、全人口の83%をカバーする。このほか、▽北京首都空港を中心とする北方空港群▽上海浦東空港を中心とする華東空港群▽広州空港を中心とする中南空港群▽南西空港群▽北西空港群--という、5大空港群を形成する。

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