上海理工大学光工学学科の研究チームはこのほど、負の屈折率を持ったフォトニック結晶を用いて初めて光の逆ドップラー効果を観察することに成功した。この研究成果は最新の「Nature Photonics」誌で発表された。光学分野で逆ドップラー効果が実証されたのは世界で初となり、今後天文学、医学、マイクロエレクトロニクスなどの分野での応用が期待される。科技日報が3日に伝えた。
逆ドップラー効果はソ連の物理学者が1968年に理論予測したが、実験による実証はまだ得られていなかった。上海理工大学上海市近代光学重点実験室の陳家璧教授率いる研究チームは、庄松林院士の指導の下、自然条件下では発生することのない逆ドップラー効果を実現させた。
逆ドップラー効果は、透明マントなど未来技術の発展も推進する。その現実化のスピードは人々の想像を上回ることだろう。