2011年05月02日-05月06日
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南水北調 河南省南陽市で第二次住民移転がスタート

2011年05月06日

 南水北調・中央ルートの取水口がある河南省南陽市淅川県西嶺村で5日、172世帯?691人の移転がスタートした。これにより、河南省の南水北調・丹江口ダム区における第二次住民移転が全面的にスタートしたことになる。人民日報が6日に伝えた。

 南陽市の穆為民市長(南陽市住民移転指揮部長)は、「南陽市は南水北調・中央ルート沿線の長さが最も長く、住民移転の規模が最も大きく、工事量が最も多く、環境保護の任務が最も重い省轄市であり、南水北調・中央ルートの建設全体においても重要な位置を占めている。また、中央ルートの貯水池であり、『蛇口』であり、元栓とも言える」と述べた。

 南陽市淅川県の住民16万2千人の移転は、2013年から2011年に前倒しされた。具体的には住民移転試行、第一次大規模住民移転、第二次大規模住民移転の3段階に分けて実施される。河南省ではすでに2009年8月末に1万1千人の住民移転試行に向けた12カ所の新村建設・移転作業が完了している。うち、南陽市では4県・市・区の5カ所が移転の対象となり、移転者は4492人に上った。

 2009年10月20日、第一次住民移転(6万5千人)に向けた、81カ所の新村建設がスタートし、2010年9月4日に住民移転が完了した。国務院南水北調弁公室も、中国のダム区住民移転史上における初の試みとしてこれを賞賛している。

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