2011年05月09日-05月13日
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三峡地下発電所、1基目ユニットで72時間試運転が開始

2011年05月10日

 長江三峡集団公司が伝えたところによると、三峡地下発電所の1基目ユニットで9日午前10時より72時間の試運転が開始した。試運転期間中に発電される電力(約5千万キロワット時)は、華東地区に送電される。新華網が9日に伝えた。

 三峡集団電気工程局の張成平局長によると、72時間の試運転は正式発電前の総合テストだという。新ユニットは、正式発電前に必ず72時間にわたる厳しい試運転テストに合格しなければならない。

 試運転期間中、ユニットは正式発電時と同じ状態で稼動する。設備問題のほとんどは72時間以内に発見できるため、ユニットの安全性と信頼性、送電を開始した状況でも長時間正常に稼動するかを十分にテストできる。試運転後、ユニットの全面的な検査が行われ、検査に合格した後に正式な発電が開始される。

 建設中の三峡地下発電所は三峡ダム右岸の山中にあり、三峡シップ リフト(船昇降機)とともに「三峡プロジェクトの最後の謎」と呼ばれている。地下発電所では70万キロワットの水力発電ユニットが6基設置され、2年以内に次々と発電を開始する予定。

 地下発電ユニットがすべて稼動すれば、三峡の水力エネルギー利用率が高まる。三峡プロジェクトの設備容量も420万キロワット増加し、その量は葛洲ハダム1.5個分に相当する。

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