2011年05月16日-05月20日
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海洋局、海洋環境状況公報を発表 海洋環境の質は比較的良好

2011年05月16日

 国家海洋局が13日に発表した「2010年中国海洋環境状況公報」によると、2010年、中国海洋環境の質は全体的に比較的良好な状態を保った。主な海洋機能区の環境品質は、海域の使用に向けた要求を基本的に満たした一方で、沿岸の一部海域における富栄養化、頻発する海洋環境災害、沿岸地帯の生息地破壊などは、中国の海洋環境の質に影響を及ぼす際立った問題となっている。人民日報が16日に伝えた。

 同公報の統計によると、2010年、中国管轄海域における海水の質は全体的に比較的良好だった。第1類海水水質の基準を満たす海域は中国管轄海域全体の94%を占めたが、近海の4.8万平方キロメートルでは、水質が依然として第4類海水水質の基準を満たしていない。

 沿岸海域の堆積物の量は全体的に良好で、各モニタリング指標のうち、第一類海洋堆積物品質基準を満たした割合は91%以上に達した。

 典型的な沿岸海域の海洋生態システムは全体的に健全・ほぼ健全な状態にあるが、一部海域では生態システムが不健全な状態に陥っており、生物多様性と生態システム構造が大きく変化し、生態系の機能が損害を受けている。

 赤潮、青潮の被害はやや軽減されたが、河川からの汚染物質流入量の増加や、原油の流出事故などの突発的な環境災害により、海洋生態環境は深刻な被害を受けている。

 海への汚染物排出口における全体的な汚染排出状況はやや改善されたが、陸からの汚染物排出は依然として海洋環境に影響を及ぼす主な原因となっている。

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