国家海洋局の劉賜貴局長は20日北京で開催された、海洋事業の発展促進をテーマとする座談会で、中国が初めて独自に設計し、独自に製造した、有人の深海潜水装置「蛟竜号」がこの夏、5千メートルの深海に挑戦することを明らかにした。成功すれば、有人潜水の国内記録を更新することになる。新華社のウェブサイト「新華網」が20日伝えた。
この水深5千メートルの有人潜水は、科学技術部と国家海洋局が共同で計画実施するもので、今年7月に適切な海域を選んで行われる予定だ。
蛟竜号は国のハイテク技術研究発展計画「国家863計画」の重要プロジェクトの一つだ。すでに2010年8月に3千メートルの潜水テストを成功させており、潜水深度は最深で3759メートルに達した。これにより中国は米国、フランス、ロシア、日本に次いで、世界で5番目に3500メートルの深海での有人潜水技術を完成させた国となった。
また劉局長によると、今年は海洋探査衛星「海洋2号」の打ち上げも予定されている。「海洋1号」は02年5月に打ち上げられ、中国の海洋探査衛星の歴史のページを開いた。