2011年05月23日-05月27日
トップ  > 科学技術ニュース>  2011年05月23日-05月27日 >  世界初の3千メートル級深水パイプ敷設クレーン船、近く試験航行へ

世界初の3千メートル級深水パイプ敷設クレーン船、近く試験航行へ

2011年05月25日

中国の民営造船大手、熔盛重工集団持株有限公司(以下「熔盛重工」)は上海で24日、同社が製造する世界初の3千メートル級深水パイプ敷設クレーン船「海洋石油201」が、最終的な試験航行・引き渡し段階にまもなく入る、と明らかにした。人民日報が25日伝えた。

 同船は3千メートル級の深水パイプ敷設能力と4千トン級の大型クレーン能力、DP-3級の自動船位保持能力を同時に備えた世界初の深水パイプ敷設クレーン船。北極を除く世界のあらゆる航行区域で作業可能。世界最先端の技術・設備を結集してイノベーションを行ったもので、全電力推進システム、全電力インバータ・ドライブ装置、DP-3自動船位保持装置、S型深水デュアルノード・パイプ敷設システム、4千トン級大型海洋事業クレーンなど世界最先端の技術・設備を搭載している。

 同船は中国海洋石油総公司と熔盛重工が初めて提携した海洋プロジェクトで、2008年9月に着工。詳細な設計や建造関連を中国国内で独自に完成させたことは、国際的な海洋プロジェクト関連設備製造業の最高水準に達したことを示している。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます