2011年05月30日-05月31日
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中国初の“空母級”石油掘削プラットフォームが出航

2011年05月30日

 中国初の深水半潜水型石油掘削プラットフォーム「海洋石油981」が26日午後、タグボート8隻の牽引と海事巡視船4隻の護衛のもと、長江河口の北槽航路を無事通過。長江口の深水航路を出航した石油掘削プラットフォームの過去最大幅を再び塗り替え、中国の深水石油探査における南海開発への道を切り開いた。人民綱が27日に伝えた。

 海洋石油981は中国が初めて独自に設計・製造した、第6世代の3千メートル級深水半潜水型石油掘削プラットフォーム。海洋石油掘削プラットフォーム技術で現在、世界最高の水準にあり、作業深度は最深3000メートル、掘削能力は最大1万2000メートル。海洋設備の「航空母艦」といえる。

 長江河口の北槽航路は、大型積載船舶が出入りする長江河口唯一の航路で、5万トン級コンテナ船の満潮時の出入航、5万トン級満載ばら積み船の潮流を利用した出入航のほか、10万トン遠洋コンテナ船と10万トン級満載ばら積み船および20万トン級減載ばら積み船の潮流を利用した出入航にも対応している。

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