このほど行われた全国予防接種宣伝ウィークの業務総括会で明らかになったところによると、中国では、生後12カ月以下の乳児に対するBCG、ポリオ、DTP、麻疹の予防接種率がそれぞれ92%以上に達した。国家免疫計画が実施されて以来、中国では麻疹、流行性脳脊髄膜炎、日本脳炎、A型肝炎などの発病率が下がっており、2010年には史上最低水準を記録した。人民日報が6月1日に伝えた。
中国疾病コントロールセンターの王宇主任は、「中国は今や、国家免疫計画がカバーする病気の種類が世界で最も多い国の一つとなった」と述べる。
しかし、中国のワクチンの更新・改良のスピードは遅く、ワクチン開発・生産との提携も国外とはまだ差があり、免疫計画の対象ワクチンのような公共衛生に関わる製品のニーズを、ワクチンメーカーの積極的な技術革新に転化させていくメカニズムが不足している。
このほか、末端での予防接種能力不足、流動人口児童がワクチンを適時接種できないなどの問題も、免疫業務における当面の難点となっている。