2011年06月13日-06月17日
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中国、世界最大の「水上モノのインターネット」の基礎構築

2011年06月13日

 中国海事局がこのほど明らかにしたところによると、中国の自動船舶識別システム(AIS)ネットワークはすでに中国の全沿岸水域と内陸河川の4級以上のハイレベルな航路をカバーした。中国はこれにより、世界最大規模の「水上モノのインターネット」の基礎を築いたこととなる。人民日報が13日に伝えた。

 AISは、通信・ネットワーク技術、情報技術が一体化したハイテク航海設備・システムだ。船に搭載されたAIS設備と基地局ネットワークシステムを通じ、船舶間、船と基地間で識別コード、位置、コース、スピードなどの情報交換が可能となる。AISシステムをプラットフォームにすれば、「水上のモノのインターネット」を築くこともでき、航海のインテリジェント化に向けた重要な一歩と言える。同システムは2012年7月1日までに、全国13万4千隻の船舶に設置される。国際航路標識協会(IALA)は中国のAIS基地局ネットワークシステムのコア技術を世界のAIS基地局システム建設に向けた国際基準に組み込んでいる。

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