2011年06月13日-06月17日
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スマートテレビ、中国の規格が国際化へ

2011年06月15日

 中国では今年上半期、「ネットワークテレビ・マルチメディア通信設備要求」、「ネットワークテレビ・マルチメディア通信機能要求」、「カラーテレビ情報化指数評価通用規範」などの業界標準が相次いで打ち出され、中国のテレビ業界はスマートテレビ・ネットワークテレビの標準規格面で世界をリードするようになった。

 国家広播電視産品質量監督検験センターの李剣・副総工程師は、「世界のスマートテレビは現在、ほぼ同じスタートラインに立っている。これは、中国のテレビメーカーにも大きな発展のチャンスがあることを示す。今、海信(ハイセンス)や海爾(ハイアール)など、中国の家電メーカー6社がスマートテレビの標準規格の制定に携わっている。現在はスマートシステムの規格を積極的に模索しており、成熟した後は国外市場にも普及させていく考えだ」と述べる。

 ハイアール、松下、シャープなど国内外のメーカーは今春以降、すでに40機種以上のスマートテレビを打ち出している。「アプリケーションストア」「ジェスチャー・コントロール」「アンドロイドシステム」などの単語も業界内ではよく耳にするようになった。家電の専門家である中国電子商会の陸刃波・副秘書長は、「小売市場でのモニタリングによると、スマートテレビの浸透率は半年以内に8.3%に達する見込みだ。スマートテレビのコストは3Dテレビとほとんど同じで、それほど高くはないため、価格はすぐに一般消費者が購入できる水準にまで下がるだろう。スマートテレビの普及スピードはLEDテレビ・3Dテレビよりも速い可能性がある」と述べる。

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