2011年06月13日-06月17日
トップ  > 科学技術ニュース>  2011年06月13日-06月17日 >  国有所蔵貴重文化財データバンク管理システムが完成 中国

国有所蔵貴重文化財データバンク管理システムが完成 中国

2011年06月17日

 中国国家文物局は16日、全国の文化財所蔵機関2600カ所以上の文芸員約1万人を動員し10年の月日をかけて構築した国有所蔵貴重文化財データバンク管理システムが完成したと発表した。全国の166万点以上の国有所蔵される貴重な文化財は、紙製カードによる登録に別れを告げ、デジタル化管理を実現した。「京華時報」が17日付で伝えた。

 国有所蔵貴重文化財調査は国家1級、2級、3級の文化財を対象にデータ収集が行われた。うち1級文化財は4万8千点以上。全国文化財システムが所蔵する貴重文化財の状況がおおかた明らかになった。

 国家文物局の單霽翔局長は「今回の調査対象である国有所蔵貴重文化財は移動可能な国有文化財全体のわずか1%にすぎない。同局は今後、財政部と共に全国の移動可能な国有文化財に関する全数調査を行う」と述べた。文化保護機関の所蔵品のほか、各級党政機関、国有企業事業体が所蔵・保管する移動可能文化財も調査対象になるという。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます