2011年07月11日-07月15日
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北京、今後5年で旧車40万台を処分へ

2011年07月12日

 北京市環境保護局、北京市発展改革委員会はこのほど、「北京市『第12次五カ年計画(2011-2015)』期環境保護・建設計画」を発表し、汚染物質の排出削減と全体的な環境の質改善を重点的に強調した。

 同計画では、第11次五カ年計画(2006-2010)期に二酸化硫黄と化学的酸素要求量という2種類の主要汚染物質の排出を規制したことを基礎に、新たに窒素酸化物とアンモニア態窒素を国家約束性指標(ノルマ)に加えたほか、自動車汚染と農業汚染が初めて汚染物質排出削減評価に組み込まれた。人民日報が11日に伝えた。

 同計画ではまた、▽2015年までに、北京市の大気の質が2級以上となる「青空の日」の日数を年間80%(292日)以上に引き上げる▽大気中の二酸化硫黄、二酸化窒素、一酸化炭素など6種類の汚染物質の量が基準を満たすようにし、全浮遊粒子状物質、吸入可能粒子状物質の年平均濃度を2010年よりも10%前後引き下げ、オゾン汚染を徐々に緩和する▽基準を満たしていない市内の水系中の化学的酸素要求量、アンモニア態窒素など主要汚染物質の平均濃度を5%引き下げ、地表水断面の水質改善率を10%とする--などの目標が提起された。

 北京では現在、大気中の窒素酸化物濃度の年平均値が60マイクログラムと比較的高く、全国平均(40マイクログラム以下)を上回っている。モニタリングによると、自動車の排ガス由来の窒素酸化物が全体の40%?50%を占めている。このため、北京市は自動車汚染を厳しく取り締まる措置を打ち出した。向こう5年間で旧車40万台を処分し、さらに2012年から自動車の排ガス基準に、「国家第5段階機動車汚染物排出基準(国5)」を導入、また、関連の基準に合わせた石油製品を供給していく。このほか、新エネルギー自動車の開発・応用を加速し、来年末までに試験車両の台数を5千台以上とする。

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