2011年07月18日-07月22日
トップ  > 科学技術ニュース>  2011年07月18日-07月22日 >  中国の科学者がジャガイモのゲノム研究を主導

中国の科学者がジャガイモのゲノム研究を主導

2011年07月19日

 農業部によると世界的権威ある学術誌「ネイチャー」最新号は、中国の研究チームが主導的役割を果たしたジャガイモの全ゲノム配列と生物学的解析に関する論文をカバーストーリーに取り上げている。この研究によって中国はジャガイモのゲノム配列研究分野で世界をリードする地位を確立し、全ゲノムデザイン育種分野でオランダや米国といった先進国と同じスタートラインに立った。人民日報海外版が伝えた。

 研究は中国農業科学院の科学者が14カ国97人の研究者に働きかけて立ち上げた「ジャガイモゲノムシークエンシング国際協力チーム」が6年を費やして完成した。中国作物学会ジャガイモ専門委員会の屈冬玉博士がチームの発起人と中国側代表を務め、中国農業科学院野菜研究所の黄三文博士が共同執筆者3人の1人となっている。

 プロジェクトが行き詰まった時、中国チームは新たな手法を提案して、プロジェクトの進展を大きくスピードアップさせ、2009年9月23日には全ゲノム配列図の完成を発表した。中国チームは参加から主導への飛躍を成し遂げ、ジャガイモのゲノム研究分野で世界をリードする地位を確立した。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます