2011年07月18日-07月22日
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中国 SNSサイトの発展は停滞期に突入

2011年07月20日

 中国版ミニブログ「微博」の利用者が爆発的に増加した一方で、ビジネス系と娯楽系のネット利用は2009年?2010年にかけて急速に増加した後、発展のペースは比較的緩慢となっている。

 中国インターネット情報センター(CNNIC)が19日に発表した「第28回中国インターネット発展状況統計報告」によると、ビジネス系ネット利用法はほとんどが安定的な増加を見せた。ネットショッピング利用者は上半期に7.6%増加したほか、ネットバンク、ネット決済の使用率も小幅の上昇を見せた。また、ネットゲームとネットミュージックの使用率は2010年末に比べそれぞれ2.3ポイント、0.5ポイント下落し、ネット動画の使用率は引き続き62.1%を保った。

 ビジネス系ネット利用法の中では、「団購(共同購入)」が大きく増加した。使用率は4.1%から8.7%に増加、増加率は125%に達し、勢いある発展を見せた。

 注目すべきは、中国のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)サイトの利用者が2億3千万人と、昨年末よりも516万人減少した点だ。使用率も昨年末の51.4%から47.4%に低下しており、SNSサイトの発展が停滞期に差し掛かったことを意味している。

 アナリストの沈毎氏は、「SNSサイトはこの1年、ゲーム系アプリを重視しすぎたため吸引力が低下し、リピート率も下がっている。さらに、『微博』に大量のユーザーとアクセス時間を奪われてしまった」と述べる。

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