2011年07月18日-07月22日
トップ  > 科学技術ニュース>  2011年07月18日-07月22日 >  神秘的な世界「芒トウ」 千年の歴史を持つ地下宮殿へ

神秘的な世界「芒トウ」 千年の歴史を持つ地下宮殿へ

2011年07月21日

 河南省永城市に位置する「芒トウ山」には、西の長安に都した中国の王朝「前漢」・梁王の陵墓群がある。この大規模な陵墓群は、山を切り開いて通路を造り、石を掘って納められ、その複雑な構造はまるで地下宮殿のようだ。この陵墓群が造られた前漢時代( 紀元前206年-8年)には、まだダイナマイトがなかったため、幾万人もの労働者がハンマーを使って作業を進めたとされており、気が遠くなるような工事だったに違いない。にもかかわらず、あまりに精巧な造りなため、見る人に驚嘆させる。近年は「中原(中華文化の発祥地である黄河中下流域にある平原)観光で最も発展の可能性を秘めた観光地」や「中国で最も潜在力のある十大遺跡の一つ」などに選出されており、多くの学者や観光者がこの歴史的でミステリーに富む地を訪れている。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます