2011年07月25日-07月29日
トップ  > 科学技術ニュース>  2011年07月25日-07月29日 >  有人潜水艇「蛟龍号」、水深5188メートルに到達

有人潜水艇「蛟龍号」、水深5188メートルに到達

2011年07月29日

 水深5000メートル級の潜行試験をしている有人深海潜水艇「蛟龍号」は7月28日昼、3回目となる潜行試験で水深5188メートルへの到達に成功した。中国製潜水艇の潜水記録を再び塗り替え、さらに潜行時間も最長を記録した。人民日報が29日伝えた。

 7月28日深夜2時半、3回目となる潜行試験が開始した。5時半、潜水艇は順調に作業エリアまで潜って海底に達し、210分間の深海探査を実施した。探査では海底写真やビデオの撮影、地形の測量、及び海底成分のサンプル採取などを行い、詳細な地形資料を得ることができた。

 9時7分、潜水艇はさらに水深を下げ5188メートルに到達。9時12分、海底での作業を終え、浮上を開始し、12時15分に甲板に引き上げられ、9時間半に及ぶ潜水テストを終了した。全ての過程において、計器異常などのトラブルはなかった。

 水深5188メートルの深海では、温度は1.4度前後しかなく、圧力は1平方メートル当たり5000トン以上の負荷に相当する500気圧以上だったという。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます