中国国家国防科学技術工業局は16日、同日朝に太原衛星発射センターから打ち上げられた海洋観測衛星「海洋2号」によって、「中国初の高精度宇宙機」を含む5つの「中国初」が達成されると発表した。「中国新聞網」が16日付で伝えた。
中国の宇宙開発プロジェクトは「海洋2号」を突破口に、独自開発、キーコンポーネントの国産化、情報化を強化。海洋2号によって(1)中国初の海洋力学データ観測衛星(2)中国初の高精度宇宙機(3)中国初の定量観測のマイクロ波リモートセンシング衛星(4)中国初の衛星-地上間レーザー通信実験(5)中国初のマイクロ波リモートセンサの海上放射較正検証--という5つの「中国初」が達成される。
「海洋2号」は第11次五カ年計画(2006-10年)の民生用宇宙科学研究計画の重点プロジェクトであり、衛星の独自開発の過程で数多くの技術的ブレークスルーを達成するとともに、衛星の高精度制御、電磁両立性(EMC)、長寿命部品などの分野で150件余りの特許を申請した。また、開発過程では世界先進レベルのシステムによって技術状態の変化が各機器やシステムに及ぼす影響を自動識別し、開発期間を大幅に短縮した。