2011年08月15日-08月19日
トップ  > 科学技術ニュース>  2011年08月15日-08月19日 >  北京市、PM2.5も大気汚染観測対象に

北京市、PM2.5も大気汚染観測対象に

2011年08月18日

 北京市政府弁公庁はこのほど国務院弁公庁の指導意見に従い、大気中のPM10、窒素酸化物、二酸化硫黄の年平均濃度を2015年までに「国家2級基準」内に抑える方針を明らかにした。現行の大気汚染指数では二酸化硫黄、二酸化窒素、PM10のみが対象となっている。法制晩報が16日付で伝えた。

 北京市は指導意見に従い、PM10よりもさらに小さなPM2.5も大気汚染の観測対象とする。大気汚染評価指標の修正作業を加速し、オゾンやPM2.5の評価指標を整える。

 また、大気汚染対策の重点区域の1つとして酸性雨やオゾンの観測、都市道路両側の大気観測を実施。大気汚染の予報・警報・対応マニュアルを策定し、環境情報発表制度を整備し、重点区域モニタリングの情報共有を実現する。

 【用語解説】

 ■PM10:直径10ミクロン以下で、口や鼻から呼吸道に入る粒子状物質の総称。北京市は現在も毎日観測している。

 ■PM2.5:直径2.5ミクロン以下の微小粒子状物質。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます