中国科学院広州エネルギー研究所はこのほど、メタンハイドレートの商業採掘を加速するため、中国人科学者が初めて南中国海のメタンハイドレート採掘に関する模擬実験を行い、一定の成果を得たと発表した。「人民日報」海外版が6日に報じた。
メタンハイドレートはこの20年間、海洋と凍土で発見された新エネルギーで、伝統的なエネルギー(石油や石炭等)の代替品となる。国の正式許可を経て、中国は2002年より中国海域のメタンハイドレート資源の調査と研究を開始した。2007年、中国は南中国海北部の海域で、飽和度が最高48%に達する、むらなく分散したメタンハイドレートのサンプルを採取し、国際的な注目を集めた。国内外の技術発展と、中国のメタンハイドレート発展計画に基づくと、中国は2020年までに海洋でのメタンハイドレート採掘を実現する見通しで、早ければ2030年に商業生産を実現する予定だ。