2011年09月12日-09月16日
トップ  > 科学技術ニュース>  2011年09月12日-09月16日 >  中国産の船底防汚塗料、国際認証に合格

中国産の船底防汚塗料、国際認証に合格

2011年09月13日

 このほど行われた国際防腐塗料技術発展フォーラムで明らかになったところによると、大連裕祥科技集団と中国科学院が共同開発した船底防汚塗料の技術および製品が国際的な認証に合格した。同塗料は中国船級協会のほか、審査が最も厳しいノルウェー船級協会、英国ロイド船級協会の認証にも合格し、同分野が国外製品に独占されていた局面を打開した。科技日報が12日に伝えた。

 長期間海水に漬かる船底の防汚塗料技術はこれまでずっと防腐技術の重要ポイントとされてきた。中国塗料工業協会の孫蓮英会長によると、遠洋船舶の国外産防汚塗料の場合、年に1度塗り替える必要があるが、中国が自主開発した塗料は高品質で、2-3年に1度塗り替えればよいという。また防腐性も高く、船の使用寿命を大きく向上させることができる。

 塗料の高い防腐機能はナノテクノロジーを駆使した成果で、これも中国船底塗料のメリットの1つだ。また、国外の塗料は化学製剤が混入されており、塗料およびその廃棄物が海洋にある程度の汚染をもたらすが、中国が開発した塗料はナノテクノロジーを使っているためより環境に優しく、国際的な塗料産業の発展方向を代表していると言える。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます