軍民合同の南沙(英語名スプラトリー)諸島移動通信基地局の竣工検収式が10日午後に行われ、中国海軍の駐屯する南沙諸島の全ての島や礁で携帯電話が使用できるようになった。法制晩報が11日付で伝えた。
中国移動は2010年4月から基地局の建設を開始。1年余りの努力を経て全てが竣工した。携帯電話の電波は中国海軍の駐屯する南沙永暑礁などの島や礁および周辺海域をカバー。将兵も周辺海域を航行する船舶も携帯電話を使用できるようになった。
永暑礁初の基地局は昨年5月下旬に完成。中国の南沙諸島海域に初めて中国移動の電波が通じた。1年余りの努力を経て、中国移動の電波は中国軍の駐屯する南沙諸島の全ての島や礁をカバーするにいたった。
■背景解説
南沙諸島は祖国大陸から遠く離れており、環境が厳しく、情報が入ってこず、通信が困難で、戦備や仕事だけでなく、将兵の生活も極めて不便だった。海軍と中国移動は8期延べ70人の技術者を南沙諸島に派遣し、30トン近くの物資を輸送。移動通信基地局8カ所と衛星地上局3カ所を建設した。