中国五鉱輸出入商会の徐旭会長は15日に行われた2011年国際レアアース年次総会において、「中国は現在、レアアースの資源量、生産、輸出、消費において世界最大規模を誇る。2010年、中国で生産された各種のレアアース加工製品は11.89万トンに達し、業界全体の工業総生産額は375億5千万元、売上高は373億7千万元に達した」と述べた。経済参考報が伝えた。
徐会長は一方で、「レアアース資源の開発が急速に成長する一方で、注意すべきこともある。中国は長期的に、世界のレアアース供給の約9割を低価格で提供してきた。中国のレアアース資源量は激減している」と指摘する。
中国国土資源局が2006年に発表した全国鉱山資源埋蔵量によると、2005年末の時点で確認されていたレアアース総量は8731万トンだったが、米国地質調査所(USGS)の探査結果によると、2010年現在、中国のレアアース埋蔵量はわずか5500万トンとなっている。つまり、2005年から2010年までの5年間で、レアアース埋蔵量は37%も減少していることになる。
過去1年で、レアアースの価格は急騰し、価格は土(アース)ではなく、黄金に匹敵する勢いだ。ジスプロシウムオキサイドの価格は今年1月から7月までに858.3%上昇した。上昇幅が最も小さかったランタンメタルですら300%上昇している。