2011年09月12日-09月16日
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中国の食卓に「宇宙農産物」が増える見込み

2011年09月16日

 トウモロコシ、小麦、ピーマン、キュウリ。私たちが普段食べている穀物や野菜はみな、宇宙から帰還した種子から栽培される可能性がある。先日開催された「宇宙育種フォーラム2011」で、これまでに中国が様々な品種の農作物を宇宙に運び、地球に帰還して国または省レベルの鑑定に合格した新品種も70種余りに上ることが明らかにされた。第12次五カ年計画期間に航天科技集団公司は衛星など100基の打ち上げを予定しており、中国宇宙育種事業の大幅な加速が期待される。中国青年報が14日付で伝えた。

 中国は1987年8月5日に回収型科学試験衛星を利用して水稲やピーマンなど農作物の種子を初めて宇宙に運んで以来、回収型衛星計15基、神舟宇宙船計7隻によって1000種余りの種子、試験管苗、生物菌株、材料を宇宙に運び、大量の新品種を確認した。地上でのこれらの累計栽培面積は133万ヘクタール近くに上る。

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