2011年09月19日-09月23日
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「嫦娥3号」、2013年に月面着陸へ

2011年09月22日

 月探査衛星「嫦娥2号」は9月21日現在、太陽-地球ラグランジュ点(L2)の周りを周回する軌道上を27日間にわたって安定的に運行している。「嫦娥2号」は先日、地球から172万キロメートル離れた地点から科学観測データを転送することに初めて成功した。人民日報が22日に報じた。

 月探査プロジェクトの副総指揮を務める劉東奎氏は「嫦娥2号は予定されていた任務を全て完了しただけでなく、追加任務も達成した。非常にすばらしい成果をあげたと言える」と述べる。

 「嫦娥2号」はこれまでに、「嫦娥3号」が月面着陸を予定している月面虹湾地区の高解像度画像を取得したほか、直接見ることができない月の裏側でメインエンジンを利用した自主的な軌道制御技術を検証、「嫦娥3号」の月面軟着陸に向けた技術的検証を行い、基礎を固めた。このほか、予定任務と追加試験を通じて、世界で初めて解像度7メートル以下の全月面写真を取得することにも成功した。

 「嫦娥3号」の各試験は順調に行われており、2013年に打ち上げが行われる見込み。

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